終わりのはじまり。
半年くらい前に夫の浮気が発覚しました。
顔の真正面からがつんと殴られたような衝撃でした。
子供のいない私たち。
ふたりで一緒に年をとっていくんだとずっと信じて疑ったことがありませんでした。思い描いていた老後の幸せな生活像がガラガラと音をたてて崩れていきました。
最初はショックが大きすぎて、誰にも打ち明けることすらできず・・・完全に脳停止状態。とりあえず、毎日の仕事をこなしていれば、忘れられるかなと。
夫は中国に長期出張中で、問いただすこともせず何週間も放置しました。(後日、この出張に彼女が同伴していたことも発覚・・・!)
でも、少しずつ、少しずつ証拠が集まり、夫のたくさんの嘘を目の当たりにして現実として受け入れはじめたころ、コロナが勃発。
夫が自宅で仕事するようになり、ストレスマックスに。しかも、ロックダウンで外出自粛中にも夫は愛人の家に週1〜2のペースででかけていきます。
夫に対する憤りと不信感、そして夫がコロナを持ち帰ってくるかもしれないという恐怖で押しつぶされそうになりました。でも夫に話して逆ギレされ、追い出されても私には行くところがありません。自分を守るために対策を立ててから、冷静に話しあおうと決意しました。
私は、国際結婚で海外に住んでいます。外国人の私には裁判離婚は不利。まずは、州政府の法律相談窓口に電話しました。離婚になった場合、何が必要なのか、私にはどんな権利があるのか、段階を追って説明をしてもらえて、感情的になっていた気持ちが少し落ち着きました。万が一の場合に備えて、緊急連絡先も確保。
同時に私立探偵にも相談。確かな証拠をつかむためです。(後日、これは不要だったとわかりました)
そうして、心の準備をしてようやく夫と話しあうことに。発覚から半年以上経過していました。
Conscious Uncoupling について
夫の浮気を知ってから不眠症になり、カウンセリングに通っていたのですが、カウンセラーとの相性が悪かったのか、あまり役に立ちませんでした。
多分、ひととおり状況を説明したあと、最初に聞かれたのが私の気持ちではなく「夫が浮気したのはどうしてだと思う?」という質問だったから。
私にはそれが「あんたにも責任があるでしょうよ。自分の気持ちよりそっちを考える方が大切なんじゃない?」と言われたように聞こえたのです。いや、それはもちろん一理はあるし、いずれはそこにたどり着くとは覚悟していたのですが、まずは、この抑えきれない不安を吐き出させてくれるのが先でしょ?
結局、そのカウンセラーとは数回会ったきり。主治医に別のカウンセラーを紹介してもらいましたが、コロナで対面診療ができず、おあずけに。そんな中、ふと思い出したのがグウィネス・パルトロウの超前向き離婚で有名になった「コンシャス・アンカップリング=意識的なカップル解消」という本。
(あれだけ話題になったのに日本語になってないんだ・・・)
Kindle版なら1000円ちょっと。ハッピーにサクッと離婚できるヒントがあるのなら、と軽い気持ちで読み始めたら・・・とっても奥が深い本だったんです。
恋人や夫とただ「前向き」に「ポジティブ」に別れるのではなく、自分の根源の部分と意識的(コンシャス)に向き合うことで、同じ間違いを2度と繰り返さない!という絶対的な決意を読者に促すための本でした。
いま、この本の5ステップガイドにしたがって、一歩ずつ前に進んでいるところです。
私たちの離婚手続きは始まったばかりです。いつもポジティブでいたいとは思いますが、別れには痛みも恨みもつきもの。自分のいやな部分も隠さずに、正直にこのブログに経過を書いていこうと思います。